光のもとでⅠ
「……ちゃん、翠葉ちゃんっ!」
はっと我に返ると、
「すぐに藤宮先輩が上がるから、こっちこっち」
香乃子ちゃんに引っ張られるようにして昇降機を降りた。
私とすれ違いで昇降機へ上がるツカサに、
「平気か?」
「……うん。ツカサ、ウィザードって何、かな……。私、ツカサに言ったことがある?」
「っ……記憶がっ――」
「ごめんっ、ちゃんと思い出せってるわけじゃないの。……ただ、何か引っかかっただけで……」
「……深く考えるな。生徒会総会のとき、第三通路で翠にそう言われたことがある。それだけだ」
言うとツカサは昇降機に乗り、軽音部の人たちと共に円形ステージへ上がった。
はっと我に返ると、
「すぐに藤宮先輩が上がるから、こっちこっち」
香乃子ちゃんに引っ張られるようにして昇降機を降りた。
私とすれ違いで昇降機へ上がるツカサに、
「平気か?」
「……うん。ツカサ、ウィザードって何、かな……。私、ツカサに言ったことがある?」
「っ……記憶がっ――」
「ごめんっ、ちゃんと思い出せってるわけじゃないの。……ただ、何か引っかかっただけで……」
「……深く考えるな。生徒会総会のとき、第三通路で翠にそう言われたことがある。それだけだ」
言うとツカサは昇降機に乗り、軽音部の人たちと共に円形ステージへ上がった。