光のもとでⅠ
「……あの……あの……どうして白衣じゃないんでしょうか」
白衣……?
「え? あ、服装?」
言われてみれば、今日はスーツを着ていた。
「今日は朝から重役との会議でね、昨夜蔵元にうるさくスーツ出勤を言い渡されてたんだ。着替えてきても良かったんだけど、思っていたよりも遅くなっちゃったからそのまま来た」
言い終わると同時くらい、彼女の顔が真っ赤になった。しかも、その顔を両手で覆う。
「……翠葉ちゃん、そんなに見たくないでしょうか――」
「……見たくないです。白衣の秋斗さんを希望しますっ」
くっ……本当にかわいい反応をする。
失敗したな。携帯を心拍と連動させてバイブモードに替えておくんだった。
もう少しそんな彼女を見ていたい気もしたけれど、エアコンが入っている部屋だ。
日向とはいえ、フローリングの上じゃ冷えるだろう。
「お姫様が床に転がってるのはいかがなものかと思うんだよね。せめてソファの上にしてもらえない?」
抱き上げると、「白衣がいいです、って言ったのに」と抗議されてしまった。
白衣……?
「え? あ、服装?」
言われてみれば、今日はスーツを着ていた。
「今日は朝から重役との会議でね、昨夜蔵元にうるさくスーツ出勤を言い渡されてたんだ。着替えてきても良かったんだけど、思っていたよりも遅くなっちゃったからそのまま来た」
言い終わると同時くらい、彼女の顔が真っ赤になった。しかも、その顔を両手で覆う。
「……翠葉ちゃん、そんなに見たくないでしょうか――」
「……見たくないです。白衣の秋斗さんを希望しますっ」
くっ……本当にかわいい反応をする。
失敗したな。携帯を心拍と連動させてバイブモードに替えておくんだった。
もう少しそんな彼女を見ていたい気もしたけれど、エアコンが入っている部屋だ。
日向とはいえ、フローリングの上じゃ冷えるだろう。
「お姫様が床に転がってるのはいかがなものかと思うんだよね。せめてソファの上にしてもらえない?」
抱き上げると、「白衣がいいです、って言ったのに」と抗議されてしまった。