光のもとでⅠ
「翠葉、これ、今は生徒会長なんてやってるけど、うちに入ってきたら会計部隊決定要員。司のミニチュアくらいに思っとけばいいよ」
 海斗くんにそうは言われたけれど、無理がある……。
「海斗くん……。ツカサのほうが小さいからミニチュアには見えないよ」
「背が低くて悪かったな……」
「っ……!? ツカサ、ごめんっ。そういう意味じゃなくて、飛翔くんの背が高いって話だからねっ!? だって、ほらっ、ツカサは私よりも二十センチも高いっ」
「……そこまで必死になるな阿呆」
「……先輩、これ、本当に使えるんですか?」
 その言葉にツカサが喉の奥をくっと鳴らす。
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