光のもとでⅠ
「飛翔、この紅葉祭の会計総元締めを誰だと思ってる?」
「……藤宮先輩以外にいるわけないでしょう」
「今回のこれは翠が総元締めだ。しかも、プラマイゼロを狙ってる」
飛翔くんの目を剥く姿にも身体が怯む。
頭に置かれた手がポンポン、と二回軽く叩かれると、ほんの少しだけ落ち着いた。
飛翔くんはツカサとは違う意味で心臓に悪い。
「じゃ、俺は待機に入るから」
と、ツカサは奈落の中央、昇降機に向かって歩きだす。
「飛翔、外見とか普段のテンポだけで判断してると、会計作業のときに面食らうぜ? いや、普段どんなに見ていても、翠葉の計算速度にはど肝抜かれると思うけど」
「……藤宮先輩以外にいるわけないでしょう」
「今回のこれは翠が総元締めだ。しかも、プラマイゼロを狙ってる」
飛翔くんの目を剥く姿にも身体が怯む。
頭に置かれた手がポンポン、と二回軽く叩かれると、ほんの少しだけ落ち着いた。
飛翔くんはツカサとは違う意味で心臓に悪い。
「じゃ、俺は待機に入るから」
と、ツカサは奈落の中央、昇降機に向かって歩きだす。
「飛翔、外見とか普段のテンポだけで判断してると、会計作業のときに面食らうぜ? いや、普段どんなに見ていても、翠葉の計算速度にはど肝抜かれると思うけど」