光のもとでⅠ
少し体型がサザナミくんに似ているけれど、サザナミくんよりは全体的に線が細い感じ。
なんて、まじまじとて観察していたのがいけない。
「免疫ない割には不躾な視線よこしてない?」
「ご、ごめんなさいっ。もう見ませんっ」
私はくるりと身体の向きを変えた。
そうだ、飛翔くんが目の前にいるから困るんだ。
目の前にいなかったら、視界に入らなければ困らない。
すると、すぐにツカサの歌が始まった。
本当は会場へ上がって生の音を聞きたいけれど、次の歌が自分だからそれは無理。
「あの司先輩がこんなステージに立つとはね……。にわかに信じがたい」
「くっ、飛翔もそう思う?」
後ろの、海斗くんと飛翔くんの会話が心なし気になる。
心なし、というよりは、すごく気になるの間違い。
「あれも今は必死だからさ」
またその言葉……。
なんて、まじまじとて観察していたのがいけない。
「免疫ない割には不躾な視線よこしてない?」
「ご、ごめんなさいっ。もう見ませんっ」
私はくるりと身体の向きを変えた。
そうだ、飛翔くんが目の前にいるから困るんだ。
目の前にいなかったら、視界に入らなければ困らない。
すると、すぐにツカサの歌が始まった。
本当は会場へ上がって生の音を聞きたいけれど、次の歌が自分だからそれは無理。
「あの司先輩がこんなステージに立つとはね……。にわかに信じがたい」
「くっ、飛翔もそう思う?」
後ろの、海斗くんと飛翔くんの会話が心なし気になる。
心なし、というよりは、すごく気になるの間違い。
「あれも今は必死だからさ」
またその言葉……。