光のもとでⅠ
「あぁ……とりあえず、御園生は歌のスタンバイに入ろうか。なんか、七倉がすごい剣幕で探してる気がするし……」
「うんうん、そうだよね……。まず、翠葉ちゃんは歌を歌わなくちゃね」
佐野くんと朝陽先輩は互いを支えあうようにして立ち上がり、私は差し出された佐野くんの手をガイドにゆっくりと立ち上がった。
朝陽先輩はインカムで呼び出され、佐野くんは中央昇降機まで付き添ってくれた。
「ね、佐野くん」
「ん?」
「佐野くんはツカサの好きな人が誰だかわかる?」
私にはわからないの。
ツカサの交友関係をすべて知っているわけではないし、ツカサがどんな女の子を好きなのかも知らない。
今まで一緒にいて、そういう話をしたことがなかった。
「うんうん、そうだよね……。まず、翠葉ちゃんは歌を歌わなくちゃね」
佐野くんと朝陽先輩は互いを支えあうようにして立ち上がり、私は差し出された佐野くんの手をガイドにゆっくりと立ち上がった。
朝陽先輩はインカムで呼び出され、佐野くんは中央昇降機まで付き添ってくれた。
「ね、佐野くん」
「ん?」
「佐野くんはツカサの好きな人が誰だかわかる?」
私にはわからないの。
ツカサの交友関係をすべて知っているわけではないし、ツカサがどんな女の子を好きなのかも知らない。
今まで一緒にいて、そういう話をしたことがなかった。