光のもとでⅠ
私が顔を上げると、それが合図となり下から演奏が聞こえてきた。
あ……ハープの音――。
ひとりじゃない……。
ここにいるのが自分ひとりなだけで、この曲の音を奏でる人はステージの下にたくさんいる。
そう思ったら、また少し落ち着いた。
でも、歌い始めたら複雑な心境が復活。
寂しいのかな……。私、寂しいのかな?
ツカサが誰かを好きだと、私、寂しいのかな?
私が――私がツカサを好きだから、寂しいと思うのかな。
あの涼やかな目が、ほかの誰かを見つめるのが嫌なのかな。
それってどんなわがまま?
すごく独占欲が強い人みたい……。
近くにいてほしい、側にいてほしい。
不安なときには手をつないでほしい……。
あ……ハープの音――。
ひとりじゃない……。
ここにいるのが自分ひとりなだけで、この曲の音を奏でる人はステージの下にたくさんいる。
そう思ったら、また少し落ち着いた。
でも、歌い始めたら複雑な心境が復活。
寂しいのかな……。私、寂しいのかな?
ツカサが誰かを好きだと、私、寂しいのかな?
私が――私がツカサを好きだから、寂しいと思うのかな。
あの涼やかな目が、ほかの誰かを見つめるのが嫌なのかな。
それってどんなわがまま?
すごく独占欲が強い人みたい……。
近くにいてほしい、側にいてほしい。
不安なときには手をつないでほしい……。