光のもとでⅠ
「あのね、七倉は佐野くんを諦めていないのですが、佐野くんも飛鳥ちゃんを諦めていないんです。それで、不毛同盟を組みました。なんでしたら翠葉ちゃんも一緒にどうでしょう?」
「……不毛同盟?」
香乃子ちゃんはコクリと頷く。
「好きな人が誰を好きでも好き。むしろ、そんな一生懸命な好きな人が大好き。だから不毛同盟」
とても真剣に言われたけれど、言われている内容が複雑すぎて理解するのに時間を要した。
でも、理解できたらなんだかおかしくて、自然と笑みがもれる。
「あ、笑いましたね? やっぱり翠葉ちゃんは笑っていたほうがかわいいですよ。それに、笑う門には福来る、です」
香乃子ちゃんの笑顔と言葉が心に染みた。
「……不毛同盟?」
香乃子ちゃんはコクリと頷く。
「好きな人が誰を好きでも好き。むしろ、そんな一生懸命な好きな人が大好き。だから不毛同盟」
とても真剣に言われたけれど、言われている内容が複雑すぎて理解するのに時間を要した。
でも、理解できたらなんだかおかしくて、自然と笑みがもれる。
「あ、笑いましたね? やっぱり翠葉ちゃんは笑っていたほうがかわいいですよ。それに、笑う門には福来る、です」
香乃子ちゃんの笑顔と言葉が心に染みた。