光のもとでⅠ
「そろそろ、自分の本当の居場所を掴むべきだと思う。会長はさ、何もかもお見通しなんだよ。それでも茜ちゃんが戻ってくることを望んでる。一緒に歩く覚悟がある。あの人だけは裏切っちゃだめだ」
「っ……」
「大丈夫だから……。それ、歌うオケが入ってるCDでしょ?」
茜先輩が手に持っていたものを奪うと、サザナミくんはふたつのCDに視線をめぐらす。
「バツなんてあり得ない。マルしかないでしょ」
と、その場でバツのCDをバキ、と音を立てて割ってしまった。
「さ、サザナミくんっ!?」
「御園生さんもそう思うでしょ?」
私はなんて答えたらいいのかがわからなかった。
「っ……」
「大丈夫だから……。それ、歌うオケが入ってるCDでしょ?」
茜先輩が手に持っていたものを奪うと、サザナミくんはふたつのCDに視線をめぐらす。
「バツなんてあり得ない。マルしかないでしょ」
と、その場でバツのCDをバキ、と音を立てて割ってしまった。
「さ、サザナミくんっ!?」
「御園生さんもそう思うでしょ?」
私はなんて答えたらいいのかがわからなかった。