光のもとでⅠ
「……私は、何もできなかったよ」
藁にだってなれたのかは怪しい。
「そんなことない。あの人が人に弱みを見せることなんてないんだ。だから、それだけでもグッジョブ賞もん」
そこにやってきたのは都さんと神楽さんだった。
どうやら、都さんのヴァイオリンの弦が切れて、エレクトリックヴァイオリンに変えるためらしい。
「音色は変わっちゃうけど、アンプを通す分、音量の確保はできるわ」
都さんはそう言って笑った。
「で、おひい様は何を歌うの?」
神楽さんに訊かれて困る。
私はマルかバツかしか知らないのだ。
藁にだってなれたのかは怪しい。
「そんなことない。あの人が人に弱みを見せることなんてないんだ。だから、それだけでもグッジョブ賞もん」
そこにやってきたのは都さんと神楽さんだった。
どうやら、都さんのヴァイオリンの弦が切れて、エレクトリックヴァイオリンに変えるためらしい。
「音色は変わっちゃうけど、アンプを通す分、音量の確保はできるわ」
都さんはそう言って笑った。
「で、おひい様は何を歌うの?」
神楽さんに訊かれて困る。
私はマルかバツかしか知らないのだ。