光のもとでⅠ
代わりにサザナミくんが口を開く。
「たぶん、JUJUだと思う」
「JUJUかぁ……何歌うんだろうね? 私たち、ちょうど何曲がスコア持ってるんだ」
「ここのところ、スタジオで歌っていたのはJUJUの『やさしさで溢れるように』と、ELTの『忘れえぬ人』だった」
都さんがバッグからスコアファイルを取り出し、そのページを開くと、細かく指示が書き込まれたスコアがあった。
そして、流れてきた曲を聞いて、「これだね」と口にする。
「私たちが今さらってる曲なのよ」
嬉しそうに話す都さんとは反対に、神楽さんが訝しそうにモニターを注視する。
「どしたのかしら。……声、おかしいわ。音程も」
っ……ビブラートじゃない。
でも、確かに声が揺れている。
「たぶん、JUJUだと思う」
「JUJUかぁ……何歌うんだろうね? 私たち、ちょうど何曲がスコア持ってるんだ」
「ここのところ、スタジオで歌っていたのはJUJUの『やさしさで溢れるように』と、ELTの『忘れえぬ人』だった」
都さんがバッグからスコアファイルを取り出し、そのページを開くと、細かく指示が書き込まれたスコアがあった。
そして、流れてきた曲を聞いて、「これだね」と口にする。
「私たちが今さらってる曲なのよ」
嬉しそうに話す都さんとは反対に、神楽さんが訝しそうにモニターを注視する。
「どしたのかしら。……声、おかしいわ。音程も」
っ……ビブラートじゃない。
でも、確かに声が揺れている。