光のもとでⅠ
「ヴァイオリニストふたりにベースとギター、ドラムにピアノ。六人いるんだ。責任は分散されるし、プロがいるんだからそこがどうにかするよ」
佐野くんの一言に、
「言うようになったわね」
と、神楽さんが佐野くんの頭を小突いた。
会場はまだ暗いまま。
観覧席がざわめき始めていた。
「明、椅子を持って翠葉ちゃんとおひい様のとこに行きなさい。君と君は楽器のセッティング。都もセッティングね。ドラムは私が調整するけど、最終調整は自分でやりなさいよ」
「了解。御園生、足もと気をつけて」
佐野くんに言われ、足もとに注意を払いつつステージ中央へ向かった。
黒い塊がふたつ。
久先輩と茜先輩だろう。
佐野くんの一言に、
「言うようになったわね」
と、神楽さんが佐野くんの頭を小突いた。
会場はまだ暗いまま。
観覧席がざわめき始めていた。
「明、椅子を持って翠葉ちゃんとおひい様のとこに行きなさい。君と君は楽器のセッティング。都もセッティングね。ドラムは私が調整するけど、最終調整は自分でやりなさいよ」
「了解。御園生、足もと気をつけて」
佐野くんに言われ、足もとに注意を払いつつステージ中央へ向かった。
黒い塊がふたつ。
久先輩と茜先輩だろう。