光のもとでⅠ
四時は無理と言っていたわりに、若槻からのメールは早くに届いた。
四時二十分、ずいぶんがんばったな。
それらをチェックし終えると栞ちゃんが帰ってきた。
「おかえり」
「ただいま。翠葉ちゃんは?」
「お昼にゼリーを食べてからずっと寝てる」
「そう……。体が起こせないのはつらいでしょうけど、薬で眠れるなら眠ってしまったほうがいいわ」
と、彼女の額に手をやり、タオルケットを掛け直す。
「すぐに夕飯の支度をするわね」
栞ちゃんはいそいそと部屋を出ていった。
ぐっすりと眠る彼女に視線をやる。
規則正しい小さな寝息が、部屋ごとどこかへトリップさせてくれる気がした。
残りのチェックを済ませると、データ送信のために蒼樹の部屋へ行く。
一度、メインコンピューターに送信したものを、本社で蔵元にピックアップしてもらうことになっていた。
スタンドプレーを好む俺や若槻がこうして仕事をできているのは、蔵元が架け橋をしてくれているほかならない。
もう少し待遇を良くするべきなのかもしれない。
四時二十分、ずいぶんがんばったな。
それらをチェックし終えると栞ちゃんが帰ってきた。
「おかえり」
「ただいま。翠葉ちゃんは?」
「お昼にゼリーを食べてからずっと寝てる」
「そう……。体が起こせないのはつらいでしょうけど、薬で眠れるなら眠ってしまったほうがいいわ」
と、彼女の額に手をやり、タオルケットを掛け直す。
「すぐに夕飯の支度をするわね」
栞ちゃんはいそいそと部屋を出ていった。
ぐっすりと眠る彼女に視線をやる。
規則正しい小さな寝息が、部屋ごとどこかへトリップさせてくれる気がした。
残りのチェックを済ませると、データ送信のために蒼樹の部屋へ行く。
一度、メインコンピューターに送信したものを、本社で蔵元にピックアップしてもらうことになっていた。
スタンドプレーを好む俺や若槻がこうして仕事をできているのは、蔵元が架け橋をしてくれているほかならない。
もう少し待遇を良くするべきなのかもしれない。