光のもとでⅠ
ツカサが小さく舌打ちするのが聞こえた。
「いやさー、ふたりともなかなか写真撮れるタイミングなくて苦労したよー」
久先輩がひょっこりと現れ朗らかに言う。
「これ撮るのにバズーカレンズのレンタルまでしたし! 写真部も隠密よろしく背徳感いっぱいで隠し撮りがんばったんだから! 司なんてすぐレンズに気づいちゃうから、結局バズーカレンズ使用。翠葉ちゃんはなっかなかひとりの写真が撮れないしさ。すんごい苦労したんだよ? あ、紅葉祭が終わったらDVDも写真もあげるからね!」
久先輩の言葉はちゃんと聞こえている。
茜先輩の歌だって聞こえている。
歌と映像に胸を鷲づかみにされて身動きが取れない。
「いやさー、ふたりともなかなか写真撮れるタイミングなくて苦労したよー」
久先輩がひょっこりと現れ朗らかに言う。
「これ撮るのにバズーカレンズのレンタルまでしたし! 写真部も隠密よろしく背徳感いっぱいで隠し撮りがんばったんだから! 司なんてすぐレンズに気づいちゃうから、結局バズーカレンズ使用。翠葉ちゃんはなっかなかひとりの写真が撮れないしさ。すんごい苦労したんだよ? あ、紅葉祭が終わったらDVDも写真もあげるからね!」
久先輩の言葉はちゃんと聞こえている。
茜先輩の歌だって聞こえている。
歌と映像に胸を鷲づかみにされて身動きが取れない。