光のもとでⅠ
 頭の中はかなり混乱していて、何をどうひっくり返しても思いだせそうにない。
「あの、あの……あの――」
 嫌な汗がだらだら出てきそうなくらいに気まずい。
「ま、たぶん御園生さんは告白されたって認識してないんだと思うけどね」
「……どういうことでしょう?」
「んー……俺が『付き合って』って言ったら、『ごめんなさい、私今人と待ち合わせをしているので、ここから動けないんです』的なことを言われた。のちに、御園生さんに告った人間の何人かと話したんだけど、『付き合って』って言うと、『どこにですか?』って返されることが判明。なるほどなぁ、と思ったよ」
 そう話してはおかしそうに笑う。
 私はというと、恥ずかしくてたまらない。
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