光のもとでⅠ
「秋斗先生が個人的に関わる生徒なんて一族の人間だけなのに、そこに御園生さんが入ってるんだよね。何かあるって思うのが普通でしょ? 夏休み前から色々噂も流れてたけど――」
「あのっ――別に、藤宮病院にかかってるからツカサが私を邪険にできないとか、そういうのはないんです」
風間先輩はクスクスと笑う。
「そのくらいはわかってるよ。だって、あの藤宮だよ? 人の機嫌を取るために動く人間じゃないでしょ?」
「……それはわかってくれるんですか?」
「俺、これでも幼稚部からここの人間だからね」
そうなんだ……。
「あのっ――別に、藤宮病院にかかってるからツカサが私を邪険にできないとか、そういうのはないんです」
風間先輩はクスクスと笑う。
「そのくらいはわかってるよ。だって、あの藤宮だよ? 人の機嫌を取るために動く人間じゃないでしょ?」
「……それはわかってくれるんですか?」
「俺、これでも幼稚部からここの人間だからね」
そうなんだ……。