光のもとでⅠ
「御園生さん。これはさ、俺が約束を反故にしたことにはならないと思うんだけど」
 私はコクコクと頷いた。
 少しずつ呼吸が上がってきていて、落ち着かなくちゃ、と思うのに、どうしてもコントロールができない。
「藤宮、この震えてるのどうにかできないの? 見てらんないんだけど。……それとも、俺がここにいるからダメなの?」
 風間先輩は私がまともに話せないと判断したのか、質問する相手をツカサに変えた。
「翠、何を風間に頼んだ?」
「っ……」
「知ってたけどさ、おまえやっぱ鬼だろ? こんな震えてる子に何その対応」
「風間は黙ってろ」
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