光のもとでⅠ

「俺を避けた理由は俺が問い質すから。それだけ？　違うなら今のうちに言っておけ」
　それだけ、ではなかった。
「ツカサの――」
　言いかけてやめると、「言え」と有無を言わさない目で見られる。
「……ツカサの好きな人が誤解したら、勘違いしたら、ツカサは嫌な思いをするでしょう？　姫と王子の出し物といっても、あんな映像流されたり、普段の噂でだって迷惑しているでしょう？」
　口にして、自分の心をより深く抉る。
　さっきからこんなことばかり。
　なんでこんなことを口にしなくちゃいけないんだろう。
　でも、好きという気持ちを知られるよりも全然いい気がするから不思議。