光のもとでⅠ
 泣いても笑っても、今という時間は一歩一歩歩いていくことしかできない。
 何もない日々ではなく、何かある毎日を送れる私は幸せなのだろう。
 それは全然普通のことじゃない。
 友達と話すことも、誰かを好きになることも。
 楽しくて嬉しくて悲しくて寂しくて、そんなたくさんのことを感じられる場所にいられる私はきっと幸せ。
 最後、会場はスタンディングオベーション状態。
 ステージにいる人はみんな笑っていた。
 きっと吹奏楽部の人たちも笑っていると思う。
 観覧席には人の笑顔が溢れていた。
 私、この学校に来られて良かったよね。
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