光のもとでⅠ
42
ライブコンサートが終わると、実行委員の大半が観覧席の誘導へ向かい、ほかの人たちは奈落や会場の片付けに分散する。
定員オーバーギリギリの昇降機には、生徒会メンバーと佐野くんが乗った。
佐野くんとはすぐに手を離したけれど、ツカサとはまだつないだまま。
何度も離そうと思ったけど、なかなかできないでいた。
話をするでもなく、互いを見るでもなく、ただ、手だけがつながれている。
それだけなのにドキドキと安心の両方を感じらるから変な気分。
奈落に着いたのをきっかけに手を離そうとしたら、一瞬だけ強く握られた気がした。
でも、その後すぐに離され、ツカサは片付けの作業に入ってしまい、何を話すこともなかった。
定員オーバーギリギリの昇降機には、生徒会メンバーと佐野くんが乗った。
佐野くんとはすぐに手を離したけれど、ツカサとはまだつないだまま。
何度も離そうと思ったけど、なかなかできないでいた。
話をするでもなく、互いを見るでもなく、ただ、手だけがつながれている。
それだけなのにドキドキと安心の両方を感じらるから変な気分。
奈落に着いたのをきっかけに手を離そうとしたら、一瞬だけ強く握られた気がした。
でも、その後すぐに離され、ツカサは片付けの作業に入ってしまい、何を話すこともなかった。