光のもとでⅠ
 相馬先生が言うと、みんなが部屋から出ていった。
 なんだろう……?
「皮内針。何もしないよりはいいだろ? 明日はこんな格好することもないだろうから貼ってても気にならないだろうしな」
 ジャケットのポケットから取り出した鍼のシールを両腕と両脚、背骨に沿っていくつか貼ってくれた。
「ありがとうございます」
「それから、これは姫さんからだ」
「……湊先生から?」
「明日、昼過ぎに飲めだとよ」
 渡されたのは小さな袋に入れられた白い錠剤。
「俺は反対なわけだが、月曜火曜と二日休みがあるなら使ってもかまわないと思う。
 その言葉に確信を持つ。
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