光のもとでⅠ
 私も同じように廊下の端に立っていた。
「わー! 先輩っ、すっごいかわいい子がいますよ!」
「あ、本当。美人さんだね?」
 なんだろう、と思ったときには右側に知らない男子が数人立っていた。
「みそ、のう……?」
 え……?
「やっぱり、御園生だ……。久し、ぶり」
 私の名前を呼んだのは中学の同級生。
「……鎌田くん?」
 記憶に残る鎌田くんは中学生のままだけど、今目の前にいる鎌田くんはどこかで会った気がした。
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