光のもとでⅠ
思わず会話に割って入りたくなる。
ツカサはドジなわけではなく、ただ、私と携帯を交換しているだけであって――とは、とても説明できそうにはないけれど……。
「御園生、相変わらず名前覚えるの苦手?」
鎌田くんに訊かれ、私は苦笑を返した。
沙耶先輩の通る声が頭にダイレクトに聞こえた。
これは、インカムの通信だ。
とはいえ、沙耶先輩は目の前にいるわけだから、耳の内外から声が聞こえて変な感じ。
「藤宮くーん?」
それに答えるツカサの声も聞こえた。
携帯だと、外から音が聞こえる感じだけれど、インカムだと声が耳の中に直接響いてドキリとする。
ツカサはドジなわけではなく、ただ、私と携帯を交換しているだけであって――とは、とても説明できそうにはないけれど……。
「御園生、相変わらず名前覚えるの苦手?」
鎌田くんに訊かれ、私は苦笑を返した。
沙耶先輩の通る声が頭にダイレクトに聞こえた。
これは、インカムの通信だ。
とはいえ、沙耶先輩は目の前にいるわけだから、耳の内外から声が聞こえて変な感じ。
「藤宮くーん?」
それに答えるツカサの声も聞こえた。
携帯だと、外から音が聞こえる感じだけれど、インカムだと声が耳の中に直接響いてドキリとする。