光のもとでⅠ
折りたたむこともしていなかったそれは、書かれたほうが上になって置かれていた。
「滝口隼人って……海新の?」
「嵐子先輩、ご存知なんですか?」
「ご存知も何も、弓道のインハイで優勝したのってこの人だよ?」
「え……? あ、そうだったんですね」
確かに、ツカサに勝ったというのならそうなのだろう。
「で、何がどうしてその人の連絡先がここに?」
「ツカサの招待客らしいです。たまたま巡回途中に会って、さっき図書棟まで案内してきたんです。今はツカサと話していると思います。図書棟の入り口にいませんでしたか?」
「あー……私、一階から搬入物と一緒にエレベーターで上がってきちゃったから会わなかったわ。でも、それでなんで翠葉がこれを持ってるの?」
「滝口隼人って……海新の?」
「嵐子先輩、ご存知なんですか?」
「ご存知も何も、弓道のインハイで優勝したのってこの人だよ?」
「え……? あ、そうだったんですね」
確かに、ツカサに勝ったというのならそうなのだろう。
「で、何がどうしてその人の連絡先がここに?」
「ツカサの招待客らしいです。たまたま巡回途中に会って、さっき図書棟まで案内してきたんです。今はツカサと話していると思います。図書棟の入り口にいませんでしたか?」
「あー……私、一階から搬入物と一緒にエレベーターで上がってきちゃったから会わなかったわ。でも、それでなんで翠葉がこれを持ってるの?」