光のもとでⅠ
毎日話していたわけじゃないのにそう思うのは、私が中学で話せた人が鎌田くんしかいないから。
私は鎌田くんと話すときだけ、肩の力を抜くことができた。
きっと、この裏も表もない悪意を含まない笑顔にほっとしていたのだ。
「さっきは隼人先輩が急に告るからびっくりしたよ……。でも、いい加減な人じゃないし、すごく尊敬できる先輩」
そのときのことを思い出すだけでも顔に熱を持つ。
さっきの先輩の申し出は、あまりにもストレートで勘違いのしようがなかった。
紅葉祭の準備が始まってから何度か告白されることはあったけど、こんなに意識したことはなかったと思う。
何か変わったとしたら、きっと自分。
私が人を好きになるという気持ちを知ったから。
私は鎌田くんと話すときだけ、肩の力を抜くことができた。
きっと、この裏も表もない悪意を含まない笑顔にほっとしていたのだ。
「さっきは隼人先輩が急に告るからびっくりしたよ……。でも、いい加減な人じゃないし、すごく尊敬できる先輩」
そのときのことを思い出すだけでも顔に熱を持つ。
さっきの先輩の申し出は、あまりにもストレートで勘違いのしようがなかった。
紅葉祭の準備が始まってから何度か告白されることはあったけど、こんなに意識したことはなかったと思う。
何か変わったとしたら、きっと自分。
私が人を好きになるという気持ちを知ったから。