光のもとでⅠ
「恋」を知ったからだと思う。
でも、秋斗さんに「好き」と言われるときはいつだってドキドキしていたし、勘違いしたことはないと思う。
その差はなんなのかな……。
「それはさておき……高校に入ってから何かあった? 中学の人間にやな思いさせられたとか……」
心配そうな目が私を覗き込んでいた。
「……あのね、インターハイ予選が幸倉運動公園であったでしょう? そのときにね――」
ぐらり、と視界が歪んだ。
「御園生っ!?」
鎌田くんの声が遠くに聞こえた。
でも、秋斗さんに「好き」と言われるときはいつだってドキドキしていたし、勘違いしたことはないと思う。
その差はなんなのかな……。
「それはさておき……高校に入ってから何かあった? 中学の人間にやな思いさせられたとか……」
心配そうな目が私を覗き込んでいた。
「……あのね、インターハイ予選が幸倉運動公園であったでしょう? そのときにね――」
ぐらり、と視界が歪んだ。
「御園生っ!?」
鎌田くんの声が遠くに聞こえた。