光のもとでⅠ
「……泣くくらいなら言わなくていいものを」
「ごめんっ、昨日いっぱい泣いたのに、まだ泣き足りないみたいで――やだ、どうしよう……。私、顔を洗いに――」
ツカサから離れようとしたら、逆にぐっと引き寄せられた。
「そんな顔で離れるな。……泣くならここで泣け」
そう言われた直後、私の頬はツカサの肩口に当てられた。
「そもそも、チークダンスってこういうもの。顔が見えないほうが都合いいだろ」
付け足された言葉は耳元で聞こえ、さらにはツカサの胸を伝って届いた声がじんわりと頭に響く。
ツカサの手も胸もあたたかくて、そんなことにすら泣きたくなる。
「……そんなに好きな相手?」
どうしてツカサに訊かれなくちゃいけないんだろう。
思いながら、コクリと頷いた。
「ごめんっ、昨日いっぱい泣いたのに、まだ泣き足りないみたいで――やだ、どうしよう……。私、顔を洗いに――」
ツカサから離れようとしたら、逆にぐっと引き寄せられた。
「そんな顔で離れるな。……泣くならここで泣け」
そう言われた直後、私の頬はツカサの肩口に当てられた。
「そもそも、チークダンスってこういうもの。顔が見えないほうが都合いいだろ」
付け足された言葉は耳元で聞こえ、さらにはツカサの胸を伝って届いた声がじんわりと頭に響く。
ツカサの手も胸もあたたかくて、そんなことにすら泣きたくなる。
「……そんなに好きな相手?」
どうしてツカサに訊かれなくちゃいけないんだろう。
思いながら、コクリと頷いた。