光のもとでⅠ
「蒼くんの気持ちはわかるわ。私、翠葉ちゃんに付いてから半年弱だけど、やっぱり守ってあげたくなっちゃうもの。でも、きっとそれだけじゃだめなのね。だから、私もがんばるわ」
栞ちゃんの少し明るい声音に場の空気が変わった。
「さて、私は翠葉に点滴入れてくるわ」
湊ちゃんが伸びをして立ち上がると、
「そうそう、夕飯できてるんだったわ」
と、栞ちゃんはキッチンへと入っていく。
「栞、翠葉のスープは私が持ってく」
「あ、助かるわ。お願い」
そして電子レンジが稼動する音がした。
「じゃ、俺は帰るかな」
席を立つと、
「あら、何を言ってるの?」
と、栞ちゃんに突っ込まれる。
「ご飯くらい食べていきなさい。秋斗くん、家に帰ったらお酒飲むつもりでしょ? 胃にものを入れておいたほうがいいわ」
結果、湊ちゃんと蒼樹は翠葉ちゃんの部屋へ戻り、栞ちゃんはキッチン。リビングには俺と司が残る。
微妙に気まずい空気がそこにはあった。
そんな中、口火を切ったのは司だった。
栞ちゃんの少し明るい声音に場の空気が変わった。
「さて、私は翠葉に点滴入れてくるわ」
湊ちゃんが伸びをして立ち上がると、
「そうそう、夕飯できてるんだったわ」
と、栞ちゃんはキッチンへと入っていく。
「栞、翠葉のスープは私が持ってく」
「あ、助かるわ。お願い」
そして電子レンジが稼動する音がした。
「じゃ、俺は帰るかな」
席を立つと、
「あら、何を言ってるの?」
と、栞ちゃんに突っ込まれる。
「ご飯くらい食べていきなさい。秋斗くん、家に帰ったらお酒飲むつもりでしょ? 胃にものを入れておいたほうがいいわ」
結果、湊ちゃんと蒼樹は翠葉ちゃんの部屋へ戻り、栞ちゃんはキッチン。リビングには俺と司が残る。
微妙に気まずい空気がそこにはあった。
そんな中、口火を切ったのは司だった。