光のもとでⅠ
「翠の好きなやつがどんな人間なのか知りたい」
「えっ!? 誰かなんて教えないよっ!?」
「……名前を知りたいとは言ってない」
「……ツカサも同じことを教えてくれるなら言う」
すると、ツカサは少し悩んでから話し始めた。
「とりあえず、鈍い。たぶん、あれの上を行く人間はいないだろうな。いたとしても、一切関わりたくない。それから、真っ直ぐ。相手がなんだろうとかまわないっていうか、自分の中にしっかりとした基準を持った人間。あとは……今まで会ったことがないくらい感受性が豊かな人間」
いいな、と思う。
ツカサにこんなふうに思ってもらえて。
「えっ!? 誰かなんて教えないよっ!?」
「……名前を知りたいとは言ってない」
「……ツカサも同じことを教えてくれるなら言う」
すると、ツカサは少し悩んでから話し始めた。
「とりあえず、鈍い。たぶん、あれの上を行く人間はいないだろうな。いたとしても、一切関わりたくない。それから、真っ直ぐ。相手がなんだろうとかまわないっていうか、自分の中にしっかりとした基準を持った人間。あとは……今まで会ったことがないくらい感受性が豊かな人間」
いいな、と思う。
ツカサにこんなふうに思ってもらえて。