光のもとでⅠ
 でも、現時点でどう思われているのかは知りたい気がした。
「俺にとっての翠は……。一言でいうなら破天荒。予想だにしない行動に出られること多々で、おちおちしていられない。目を放したが最後――そんな感じ」
 ひどい言われようだ……。
 それでも、ツカサの友達圏内にいられるだけでもよしとしなくちゃいけないのかな。
「翠……」
「何、かな」
「前見て歩かないと危ないと思う」
「うん。でも、足元も危険だからね」
 本当はもう顔を上げたくなかっただけ。
「じゃぁ、ひとつ」
「何?」
「観覧席にぶつかる寸前」
「えっ!?」
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