光のもとでⅠ
「こっちでアリス見たって連絡入ったんだけど、おまえら見た?」
「あぁ、その情報ならうちらにも回ってきたけどいないんだよね」
聞こえてきた声に意識を集中させよう。
背から伝う体温ではなく、腕ではなく、外から聞こえてくる声に――。
「どこ行っちゃったのかな? あの子、走れないんでしょ? だったら追いつけそうなものなんだけど」
「藤宮が一緒なら地下道って手もあるよな。だとしたら、俺ら入れないからアウトじゃね?」
「でもさ、会長に限って俺らが全面的に不利になるようなことはしない気がする」
「それもそっか……」
「ところでさ、姫と話す機会あった?」
「あったあった! 俺、紅葉祭準備期間に結構話しかけた!」
「あぁ、その情報ならうちらにも回ってきたけどいないんだよね」
聞こえてきた声に意識を集中させよう。
背から伝う体温ではなく、腕ではなく、外から聞こえてくる声に――。
「どこ行っちゃったのかな? あの子、走れないんでしょ? だったら追いつけそうなものなんだけど」
「藤宮が一緒なら地下道って手もあるよな。だとしたら、俺ら入れないからアウトじゃね?」
「でもさ、会長に限って俺らが全面的に不利になるようなことはしない気がする」
「それもそっか……」
「ところでさ、姫と話す機会あった?」
「あったあった! 俺、紅葉祭準備期間に結構話しかけた!」