光のもとでⅠ
「だいじょぶ、です……。ちょっとびっくりすることがあって、頭混乱していて……」
だから泣いていることにも気づかなかったというのは間抜けすぎるけど。
嵐子先輩と話していると、インカムから通信が入った。
話しているのは久先輩だ。
『陽動作戦スタート! 今、全力で司を逃がし中。嵐ちゃん、翠葉ちゃん捕獲できた?』
「はい。今、無事に確保しました。でも、動けるようになるまで少し時間かかるかもです」
「あ、大丈夫です……」
「翠葉、無理はしない。会長、もうしばらく司を餌にしておいてください」
『翠葉ちゃん、どうかした? 大丈夫っ!?』
茜先輩の声のあと、すぐに桃華さんの声が聞こえてきた。
だから泣いていることにも気づかなかったというのは間抜けすぎるけど。
嵐子先輩と話していると、インカムから通信が入った。
話しているのは久先輩だ。
『陽動作戦スタート! 今、全力で司を逃がし中。嵐ちゃん、翠葉ちゃん捕獲できた?』
「はい。今、無事に確保しました。でも、動けるようになるまで少し時間かかるかもです」
「あ、大丈夫です……」
「翠葉、無理はしない。会長、もうしばらく司を餌にしておいてください」
『翠葉ちゃん、どうかした? 大丈夫っ!?』
茜先輩の声のあと、すぐに桃華さんの声が聞こえてきた。