光のもとでⅠ
「あ、嵐子です。今、地下道を移動中。五分後には図書棟に着く予定」
『了解。じゃ、こっちもそろそろ切り上げる。司は図書棟に戻るのを断念して桜香苑に入った』
「了解でーす!」
私は嵐子先輩について仄暗い通路を黙々と進んだ。
このあと、ツカサと会ったらどうしたらいいものか……。
どんな顔で会ったらいいのかな……。
「翠葉?」
嵐子先輩に声をかけられてはっとする。
「大丈夫?」
「あ、えと……」
何をどう話したらいいだろう。
『了解。じゃ、こっちもそろそろ切り上げる。司は図書棟に戻るのを断念して桜香苑に入った』
「了解でーす!」
私は嵐子先輩について仄暗い通路を黙々と進んだ。
このあと、ツカサと会ったらどうしたらいいものか……。
どんな顔で会ったらいいのかな……。
「翠葉?」
嵐子先輩に声をかけられてはっとする。
「大丈夫?」
「あ、えと……」
何をどう話したらいいだろう。