光のもとでⅠ
55
理美ちゃんは真っ直ぐサザナミくんを見て歌う。
……理美ちゃんはサザナミくんが好きなのね。
訊かなくてもわかる。
きっと周りの人もみんな知っているのだ。
冷やかしの声が混じるものの、あたたかい目で見守る人が多数いた。
歌い終わると、それまでの雰囲気はどこへやら。
「千里っ! 点数はっ!?」
理美ちゃんがマイクを向けて尋ねると、
「惜しいな、九十八点」
その直後、歌詞が表示されていたディスプレイに九十八点という数字が出た。
……理美ちゃんはサザナミくんが好きなのね。
訊かなくてもわかる。
きっと周りの人もみんな知っているのだ。
冷やかしの声が混じるものの、あたたかい目で見守る人が多数いた。
歌い終わると、それまでの雰囲気はどこへやら。
「千里っ! 点数はっ!?」
理美ちゃんがマイクを向けて尋ねると、
「惜しいな、九十八点」
その直後、歌詞が表示されていたディスプレイに九十八点という数字が出た。