光のもとでⅠ
「そうじゃなくて――ツカサ、勘違いしてる」
私が好きなのはツカサ。
そう続けたいのに、どうしてか口にできない。
息を整えても、まだ心の準備ができていないのだ。
「翠……頼むから主語、述語、目的語は明確にしてくれないか? 今のだと、体調に関しての否定なのかその前の話題に関してなのかがわからない」
どこまでも冷静なツカサに悔しくなる。
「私は――私は、ツカサが好きでっ、ツカサに好きな人がいるって知ったときは泣くほどショックだったのにっ。……なのに、ツカサは私に好きな人がいるって知っても冷静で……。私は、ツカサに好きな人がいる事実は変わらないなんて、そんなふうに平然と言えないっっっ」
一気に話したら、今度はそっちからの酸欠状態。
私が好きなのはツカサ。
そう続けたいのに、どうしてか口にできない。
息を整えても、まだ心の準備ができていないのだ。
「翠……頼むから主語、述語、目的語は明確にしてくれないか? 今のだと、体調に関しての否定なのかその前の話題に関してなのかがわからない」
どこまでも冷静なツカサに悔しくなる。
「私は――私は、ツカサが好きでっ、ツカサに好きな人がいるって知ったときは泣くほどショックだったのにっ。……なのに、ツカサは私に好きな人がいるって知っても冷静で……。私は、ツカサに好きな人がいる事実は変わらないなんて、そんなふうに平然と言えないっっっ」
一気に話したら、今度はそっちからの酸欠状態。