光のもとでⅠ
 でも、この苦しいのは酸欠だからではなく、気持ちの問題な気がした。
 両思いなのかもしれないけど、気持ちの温度差が悲しい。
 半分以上は私の片思いな気がするから、だから悲しくて涙が出るんだ。
 ツカサから次の言葉はなかなか発せられない。
 息切れとしゃっくりを繰り返しながら恐る恐る顔を上げると、凝視するようにツカサが私を見ていた。
 目が合うと、はっと我に返ったように口を開く。
「……翠、また言葉が足りてないと思う。俺の顔が好きの間違いだろ?」
「違うっ。間違ってないっ。どうしてそこを勘違いするのっ!? 私はツカサが――」
「好き」と続けようとしたら、その前にぎゅっと抱きしめられた。
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