光のもとでⅠ
俺の言葉に海斗の目の色が変わる。
「今朝気づいた――翠には話しておいたほうがいい」
言うと決めたにも関わらず、話す機会を逸した。
俺らしくもない……。
海斗に頼めないともなれば、俺が携帯かインカムの個別通信を使って話すしかない。
不安にさせるとわかっていても、面と向かって話せる時間はもう取れない。
自分には遠隔で伝える術しかなくなった。
最終策を考えていると、思いも寄らない言葉が返される。
「俺から話す」
意外な言葉に海斗を見るものの、表情が頼りない。
無理だ――遠隔だろうと俺が話したほうがいい。
こんな表情をする海斗に言わせたら、翠を必要以上に不安がらせるだけだ。
「今朝気づいた――翠には話しておいたほうがいい」
言うと決めたにも関わらず、話す機会を逸した。
俺らしくもない……。
海斗に頼めないともなれば、俺が携帯かインカムの個別通信を使って話すしかない。
不安にさせるとわかっていても、面と向かって話せる時間はもう取れない。
自分には遠隔で伝える術しかなくなった。
最終策を考えていると、思いも寄らない言葉が返される。
「俺から話す」
意外な言葉に海斗を見るものの、表情が頼りない。
無理だ――遠隔だろうと俺が話したほうがいい。
こんな表情をする海斗に言わせたら、翠を必要以上に不安がらせるだけだ。