光のもとでⅠ
「あぁ、そう……。ところで、唯はこの部屋に入るときなんて言って入ったんだ? 司が一緒だったとはいえ、部外者が入れないことは生徒も知っていただろ?」
「それはもう、普通に? 藤宮警備の人間だって話しましたよ? でも、通常は内勤だからこういうところには出入りしないって話してあります」
「なるほどね」
つい笑みが零れる。
蒼樹が俺と先輩後輩関係にあり、もうひとりの兄は藤宮警備に勤めていて俺の直下の部下。
こんな状況はそうそうあることじゃない。
俺と彼女が知り合いであることが不思議なことでもなくなる。
それが嬉しいような申し訳ないような、どちらとも言えない気分だった。
「それはもう、普通に? 藤宮警備の人間だって話しましたよ? でも、通常は内勤だからこういうところには出入りしないって話してあります」
「なるほどね」
つい笑みが零れる。
蒼樹が俺と先輩後輩関係にあり、もうひとりの兄は藤宮警備に勤めていて俺の直下の部下。
こんな状況はそうそうあることじゃない。
俺と彼女が知り合いであることが不思議なことでもなくなる。
それが嬉しいような申し訳ないような、どちらとも言えない気分だった。