光のもとでⅠ
いつもなら数値が乱れるたびに嫌なドキドキを味わうわけだけど、今は別の意味で安堵し、そのまた別の意味で不安が生じる。
必要事項が伝えられたであろうことに対する安堵と、彼女がどう受け止めたか、ということに対しての不安。
上がった心拍はなかなか落ち着かない。
けれど、五分もすると落ち着いてきた。そして、再度乱れ始める。
何が起こっているのかと、個別通信、もしくは電話をかけたい衝動に駆られる。
「秋斗さん、安心して。リィはこんなことで友達を放棄するほど白状な人間じゃないし、こんなことで逃げ出すほど弱い人間でもない」
「……そう、だな」
「……もうっ、ちょっとちょっとちょっと! 俺の妹を疑っているようだと俺が怒るけどっ!?」
必要事項が伝えられたであろうことに対する安堵と、彼女がどう受け止めたか、ということに対しての不安。
上がった心拍はなかなか落ち着かない。
けれど、五分もすると落ち着いてきた。そして、再度乱れ始める。
何が起こっているのかと、個別通信、もしくは電話をかけたい衝動に駆られる。
「秋斗さん、安心して。リィはこんなことで友達を放棄するほど白状な人間じゃないし、こんなことで逃げ出すほど弱い人間でもない」
「……そう、だな」
「……もうっ、ちょっとちょっとちょっと! 俺の妹を疑っているようだと俺が怒るけどっ!?」