光のもとでⅠ
以前、桃華はフリータイムのデートを快諾してくれたけど、やっぱり人目が気になるのだろうか……。
舞いこんだ仕事を追えた桃華は、「すみません」と謝る。
「謝る必要はないんだけど……。桃華、今困ってたら困ってるって言ってほしい」
クラスのカフェへ行ったとき、彼女はフリータイム返上と言っていた。
それは校内デートをする時間がないと言いたかっただけだと思っていたけれど、実のところは校内デート自体をキャンセルしたかったのかもしれない。
なんで今の今まで気づかなかったかな……。
少し考えればわかりそうなものを。
そこで改めて思うんだ。
俺、やっぱり浮かれてたんだ、って。
桃華はインカムに対応していたときに機敏さを失った状態で俯いたまま。
舞いこんだ仕事を追えた桃華は、「すみません」と謝る。
「謝る必要はないんだけど……。桃華、今困ってたら困ってるって言ってほしい」
クラスのカフェへ行ったとき、彼女はフリータイム返上と言っていた。
それは校内デートをする時間がないと言いたかっただけだと思っていたけれど、実のところは校内デート自体をキャンセルしたかったのかもしれない。
なんで今の今まで気づかなかったかな……。
少し考えればわかりそうなものを。
そこで改めて思うんだ。
俺、やっぱり浮かれてたんだ、って。
桃華はインカムに対応していたときに機敏さを失った状態で俯いたまま。