光のもとでⅠ
「今まで、司はこういう話をしたことあった?」
『いや――司は海斗みたいに人と付き合うってことすらしてきていないからな。その必要がなかった』
「あぁ、そっか……。そうだね。今まで、司の周りにこんなに人がいることなかったし」
みんなで物珍しがっていたのに、どうして――。
なんで気づけなかったのか、今となってはそっちのほうが不思議でならない。
「あのさ、翠葉の口にするもの――ライブが始まったら俺と司だけじゃフォローしきれない。警備員がいるけど、できる限り接触はさせたくない」
俺と司がそこから飲み物を補給するのはいつものことだけど、翠葉がそれに加わることはほかの生徒が違和感を覚えるだろう。
『いや――司は海斗みたいに人と付き合うってことすらしてきていないからな。その必要がなかった』
「あぁ、そっか……。そうだね。今まで、司の周りにこんなに人がいることなかったし」
みんなで物珍しがっていたのに、どうして――。
なんで気づけなかったのか、今となってはそっちのほうが不思議でならない。
「あのさ、翠葉の口にするもの――ライブが始まったら俺と司だけじゃフォローしきれない。警備員がいるけど、できる限り接触はさせたくない」
俺と司がそこから飲み物を補給するのはいつものことだけど、翠葉がそれに加わることはほかの生徒が違和感を覚えるだろう。