光のもとでⅠ
 俺はこれから何度でもこういうことをしていくんだろうな。
 会社に入ればその規模が広がる程度で、こういったことが仕事になる。
『現時点では海斗のクラスに要注意人物はいない。近しい親戚関連まで見たが、とくに注意が必要な因子はない』
 っ……この短時間にそこまで調べてくれたのかっ!?
『こんなことに慣れなくていいし染まらなくていい』
「……秋兄、すんごい甘えを言ってもいい?」
『いいよ』
「許可が欲しい」
『海斗、言葉が違う。「許可」だと、俺がおまえに請われたことになる。この場合は「許可」ではなく「命令」だ。俺が命令を下す。高崎空太と七倉香乃子の両名に御園生翠葉の飲食物管理を徹底するように話してくれ。内容を話すにあたり、どこまで話すかは海斗に任せる』
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