光のもとでⅠ
手にはブランド物のバッグを持っていた。
「事務室?」
「そう。案内所で一時預かりするのには高価すぎるから。ま、たぶん中にはチケットの半券が入っているだろうから、すぐに持ち主に返せるとは思うんだけどね」
そう言うと、図書棟の一階へ続く階段に進行方向を変える。
「俺も付き合う」
空太の隣に並ぶと、
「だからさ、おまえ仕事は?」
「トイレって言って出てきてる。色々用があってさ」
「じゃ、その用を済ませて早く戻れよ」
「うん、そうなんだけど……今、その用事の真っ最中なんだ」
「は?」
「俺は空太に用があんの」
「……何さ」
「事務室?」
「そう。案内所で一時預かりするのには高価すぎるから。ま、たぶん中にはチケットの半券が入っているだろうから、すぐに持ち主に返せるとは思うんだけどね」
そう言うと、図書棟の一階へ続く階段に進行方向を変える。
「俺も付き合う」
空太の隣に並ぶと、
「だからさ、おまえ仕事は?」
「トイレって言って出てきてる。色々用があってさ」
「じゃ、その用を済ませて早く戻れよ」
「うん、そうなんだけど……今、その用事の真っ最中なんだ」
「は?」
「俺は空太に用があんの」
「……何さ」