光のもとでⅠ
「……あの、うちのクラス一年B組ですけど?」
「うん、一年B組だよね?」
「……うちのクラスに笹野って人間はいないかと思うんですが」
「えっ!? 一年B組でしょ? 桃ちゃんとか空太と一緒で、しかも姫がいるクラスでしょ?」
「はぁ……そうですが」
「えっ!? 空っち、美乃里ってB組じゃないの? クラス委員やってるって何組のっ!?」
 出た、ケンケンのボケ……。
 俺たち幼馴染の中では驚くことではない。
 これが日常であり、突っ込むのは無駄な労力と認定されている。
「四月から半年も経ってるけど?」とか、本当に無意味な突っ込み。
 こういうときは、ただただ真実を話し諭すのみ。
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