光のもとでⅠ
15 Side Kaito 01話
「生徒会男子、昇降機にスタンバイしてくださいっ!」
奈落に響き渡る声。
俺が最後でスタンバイがOKになるところだった。
でも、俺は昇降機に足をかけたまま首を捻っていた。
なんかやり忘れている気がする。
いや、言い忘れ、か……?
俺の脇で昇降機の操作をしている人間に待ったをかけ、俺は佐野を捜した。
「佐野っ」
奈落から地上へ伸びる階段を上がろうとしていた佐野を呼び止め、
「あのさ……」
その場の人間の視線を集める。
それもそのはず。
ライブが始まる間際で昇降機を降り、佐野に駆け寄ったわけだから。
奈落に響き渡る声。
俺が最後でスタンバイがOKになるところだった。
でも、俺は昇降機に足をかけたまま首を捻っていた。
なんかやり忘れている気がする。
いや、言い忘れ、か……?
俺の脇で昇降機の操作をしている人間に待ったをかけ、俺は佐野を捜した。
「佐野っ」
奈落から地上へ伸びる階段を上がろうとしていた佐野を呼び止め、
「あのさ……」
その場の人間の視線を集める。
それもそのはず。
ライブが始まる間際で昇降機を降り、佐野に駆け寄ったわけだから。