光のもとでⅠ
 相変わらず容赦のない。
「普通にするわ。普通に、ね」
 首を傾げてにこりと笑う。
 その拍子に、彼女の背からふわふわとしたロングヘアーがちらりと覗く。
 いつものようにポニーテールにしている髪の毛先が白衣の向こうに見え隠れ。
 小悪魔的な仕草から自分がからかわれていることを再度認識しつつ、もう一度お願いしようと思った。
「普通にするわ。でも、どんな子なのかは確かめならが進める。湊ちゃんから事前情報はいくつかもらっているし……。街中で男に話しかけられたあとの状況とか色々」
「……その色々に俺も入ってたりします?」
「そうねぇ……自分から白状しとく?」
 そう来たか……。
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