光のもとでⅠ
「もう怒ってないよ。これだけキスさせてくれればね」
彼女は少し困惑した顔をしていた。
隙あらばまたキスをしたくて押さえた手首はそのままにしていた。が、彼女の目から無数の涙が零れだす。
彼女の涙を口で吸い取りながら、
「ごめんね……。俺、結構独占欲が強いみたいだ。でも、嫌だったら全力で拒否して? そしたらやめるから」
卑怯かもしれない。でも、君は俺を好きだと言ったよね?
「……何を?」
「……キスも、それ以上のことも」
「っ!? だってこの間――」
「それ、取り消させてもらえる?」
「っ!?」
「そんなに怯えないで? あくまでも、翠葉ちゃんが嫌がるならしない。それだけは約束するから」
「…………なんて答えたらいいのかわからないです」
押さえていた手を放し、左手を彼女の額に伸ばす。
生え際の髪の毛を何度も掬っては額へと戻り、同じ動作を繰り返す。
男に二言はないとか言うけど、やっぱり我慢ができそうにない。
今すぐにでも彼女のすべてが欲しい。
彼女は少し困惑した顔をしていた。
隙あらばまたキスをしたくて押さえた手首はそのままにしていた。が、彼女の目から無数の涙が零れだす。
彼女の涙を口で吸い取りながら、
「ごめんね……。俺、結構独占欲が強いみたいだ。でも、嫌だったら全力で拒否して? そしたらやめるから」
卑怯かもしれない。でも、君は俺を好きだと言ったよね?
「……何を?」
「……キスも、それ以上のことも」
「っ!? だってこの間――」
「それ、取り消させてもらえる?」
「っ!?」
「そんなに怯えないで? あくまでも、翠葉ちゃんが嫌がるならしない。それだけは約束するから」
「…………なんて答えたらいいのかわからないです」
押さえていた手を放し、左手を彼女の額に伸ばす。
生え際の髪の毛を何度も掬っては額へと戻り、同じ動作を繰り返す。
男に二言はないとか言うけど、やっぱり我慢ができそうにない。
今すぐにでも彼女のすべてが欲しい。