光のもとでⅠ
「先生は珍しい方ですね」
 俺の中では珍獣決定だ。
「俺のことを生徒だと思っている教師がこの学園内にいるとは思ってもみませんでした」
 あぁ、そうか――この女は新任教師だ。
「はあああっ!? 何バカなこと言ってるのよっ。制服着てるんだから生徒に決まってるじゃないっ。それに、こんなの絶対に本気じゃないでしょっ!?」
 デジカメを再度見せられそう言われた。
 わかってないな……。
 制服を着ている着ていないの問題ではなく、ここにいる教師たちは俺のことを藤宮財閥の次々会長候補としか見ていない。
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