光のもとでⅠ
「これ、俺が三ヶ月かけて撮り溜めたものなんだよね」
男は女からデジカメを取り上げると、いくつかのデータを俺に見せた。
「そこに写っているのは全部君。で、相手の女性は全員違う。君もそこそこ大人びて見えるけど、写っている女性たちはどう見ても成人している」
面倒な人間に捕まったか、と多少思い始めていた。
困ったわけではなく、面倒くさい、という部類。
「暇なんですね」
笑みを添えて答えると、
「勘違いされたら困るな。君と俺はどうやら縁があるらしい。俺は君を尾行していたわけではない。たまたま仕事の営業先が撮影現場の近くだったというだけ。君は目を引くからね。何度か見かければ顔も覚える。そしたら奥さんが学校から持ち帰ってきた写真に君が写ってるじゃないか。だから、なんとなく写真におさめて奥さんに教えてあげただけ。過去三か月分のデータとしてね」
男は女からデジカメを取り上げると、いくつかのデータを俺に見せた。
「そこに写っているのは全部君。で、相手の女性は全員違う。君もそこそこ大人びて見えるけど、写っている女性たちはどう見ても成人している」
面倒な人間に捕まったか、と多少思い始めていた。
困ったわけではなく、面倒くさい、という部類。
「暇なんですね」
笑みを添えて答えると、
「勘違いされたら困るな。君と俺はどうやら縁があるらしい。俺は君を尾行していたわけではない。たまたま仕事の営業先が撮影現場の近くだったというだけ。君は目を引くからね。何度か見かければ顔も覚える。そしたら奥さんが学校から持ち帰ってきた写真に君が写ってるじゃないか。だから、なんとなく写真におさめて奥さんに教えてあげただけ。過去三か月分のデータとしてね」