光のもとでⅠ
 そんな応酬すると、
「本当に仕方のない子」
 なっちゃん先生は肩を竦めた。
「何度呼び出しても何度証拠を突きつけても、秋斗くんは素行を改めようとはしなかった」
「本当に、佳範さんも懲りずに写真を撮り続けましたよね」
 苦い笑いと共に、佳範さんの口端を上げた独特な笑みが脳裏に浮かぶ。
「佳範さん、本当に俺のこと尾行してなかったんですか?」
 されていたら気づける自信はあるが、あの人だけはわからなかった。
「それが、本当に偶然らしいの。第一、玉ちゃんは楽しいことは大好きだけど、私の生徒を尾行するような趣味はないわ。そんなことに時間を費やすくらいならとっとと帰ってきて私にべったりよ」
 そう言っては笑う。
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